猫と暮らすために大切なこと
フードについて
各メーカーで成分に違いがあるので、同じものを与え続けるより、色んなものを取り入れてあげることで栄養の偏りを防ぎます。安いフードには安い理由があり、塩分が高いものや着色料が含まれているものがあります。1キロあたり約800円以下のフードをメインで与え続けないようにすることが大切です。
また、ウェットフードは水分補給もできるので、結石のリスクを減らすメリットもあります。ドライとウエットの割合は、便を見ながら調整します。総合栄養食とそうでないものがあり、商品の裏面に記載があります。栄養不足を防ぐためため総合栄養食が不足しないようにしましょう。

猫が快適に暮らす環境作り
脱走防止柵をして、換気をするときは、柵がある場所を開けます。レールロックは柵の幅以上に窓が開かなくするアイテムです。ワイヤーメッシュで作る窓の柵は、登れてしまうため上まで隙間なくが重要です。マンションの場合は玄関に既製品の柵が合う事が多いです。リビング前にドアがあって締め切りを徹底できる環境の方は玄関の柵はしない方もいますが万が一を考え設置を推奨します。足元からのすり抜け防止にひざ丈程度のワイヤーメッシュ2枚をつないで玄関の入口にくの字に置く簡易的な柵も有効です。






キャットタワーなどで高い場所に登れるようにするだけではなく、1m位の高さより上で横移動できるような家具の配置やキャットウォークやステップの設置で行動範囲を広くしてあげましょう。
医療について
かかりつけ医と高度医療ができる病院の目星を付けておく。
全身麻酔が必要な検査や治療には、体力の消耗も伴うため、医療過多にならないよう、セカンドオピニオンや保護元への相談など、飼い主の知識とリサーチは必要不可欠です。
また、処方薬の名前を把握しておくことはとても大事です。様子を見過ぎず猫の体調を見ながらこまめにドクターに相談しましょう。
皮膚病や風邪のサインは見た目や触診でわかります。例えば、鼻水や粘膜の色、黄疸の可否によって重症度が変わります。抗生剤のタイミングは感染症を止めたい時です。人間よりも抗生剤を使う風邪は多いです。早すぎず遅すぎずが大事です。また便検査は2回した方が良いです。お腹の寄生虫を落とさないと栄養を取られてしまい太れないのです。

命に関わる注意事項
猫には猛毒となり危険な植物や食べ物がたくさんあります。一度ご家族全員で調べて把握なさってください。また、首輪がひっかかってしまい窒息死、おもちゃの紐を飲み込んでしまい腸閉塞、コンセントをかじる子は感電の恐れ、ビニールが好きで食べてしまう子は喉に張り付いてしまうと危険です。また、嘔吐物で電化製品が濡れないよう注意が必要です。
室内の空調、温度管理
猫は人間よりも体温が高く、人間が感じるよりも少し暖かい温度を好みます。冷房の冷やしすぎや、冬場暖たまるアイテムが少ないと風邪をひいてしまいます。夏場は熱中症にならないよう必ず冷房をつけてください。冬は、ベッドの下に敷くヒーターや段ボールやブランケットで暖まれるように工夫しましょう。猫はおうちの中の環境が全てです。窓を開けてあげて外の風を入れると匂いを嗅いでリラックスできます。換気をして外の空気を入れる事は大切です。24時間換気は中の空気を外に排出するものになるので、換気口を開けて、さらに見ている時は窓を開けて外の新鮮な空気を取り込みましょう。(トライアル時は脱走リスクが高い為推奨しません)
家具や壁などに含まれるホルムアルデヒドは締め切りが良くないのです。猫は人間よりも肺が小さい為、室内の空調を綺麗に保ってあげましょう。

猫からのSOSサインを見逃さない
自分の気持ちを隠すことが得意な猫は、過剰に毛づくろいをしたりすることがあります。疾患によって過度に舐めているわけではない場合は、そのストレスの原因を把握して早急に解決してあげましょう。
猫が楽しい顔と痛いのを我慢している顔には大きな違いがあります。どこか痛くて辛い時、猫は香箱座りをして目がうつろになり口がこわばります。体調不良に気がついてあげましょう。
通院と投薬方法
洗濯ネットに入れてからキャリーに入れます。よくある通院時の脱走を防いだり、スムーズに検査治療ができます。洗濯ネットに入れて暴れてしまうと爪が取れてしまう子もいるので、動きを封じるため小さく絞って持ちます。ネットに入れて大丈夫かを把握しておく必要もあります。ネットインできない子は、無理に入れずにキャリーに入ってもらい、キャリーごと特大の洗濯ネットに入れて連れていきます。二重に対策をしましょう。
処方薬が苦い場合はフードに混ぜず、錠剤を口の中の奥へ入れます。オブラートやカプセルを使って最初の1口で食べるよう、少量のフードを置いて調整をしたり、チュールの袋の中に忍ばせて、なるべく口の奥へ流し込む方法などがあります。
